妊娠のこと

05.産後のお悩み

出産後は、いよいよ赤ちゃんとの生活が始まります。「母乳やミルクの間隔はどのくらい?」、「ミルクを足した方がいいの?」、「あやしても泣きやまないけどどうしたらいい?」、「あまり寝てくれないので親も寝不足でつらい。」など、困ったときは一人で悩まずに、自治体の子育て世代包括支援センターにお気軽にご相談ください。

ハート

自治体への相談事例
「相談したり、手助けを受けながら、楽しく育児に取り組めるようになりました。」
初めての出産・育児で、両親は遠方に住んでおり、里帰りを終えて自宅に戻ってからは、日中は1人で育児をしていました。4か月児健診受診の時の私の疲れている様子をきっかけに、保健師さんが訪問して育児の相談にのってくれました。授乳や寝かしつけのアドバイスや、産後ケア、ファミリーサポートセンター、子育て広場など(※)の案内を受けて、1人で不安を抱えずに、相談したり、手助けを受けながら育児をして良いのだと思えるようになりました。その後は、保健師さんに時々電話で相談をしながら、サービスを利用して、休みつつ楽しく育児に取り組めるようになりました。子育て広場へも時々訪れて、母親同士で交流しています。
※お住まいの自治体により実施内容が異なります。
出産後の生活、体調の変化
出産後の女性は体力が大幅に消耗し、なかには疲れがなかなか取れない人もいます。それに加えて、骨盤の痛み、腰痛などさまざまな体の不調が起こることがあります。
また、産後約3~10日間には、女性ホルモンの急激な低下によるマタニティーブルーという心の変化で、精神的に不安定な状態になることがあります。さらに、マタニティーブルーが長引く場合、産後うつに移行する場合もあります。
こころが疲れてしまった時は、自治体の子育て世代包括支援センターや産婦健診の時に相談してみましょう。産後うつのリスク度のスクリーニングのために「エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)」を活用することもあります。
なお、産後うつは、パートナーがかかることもあります。
産後ケアのご紹介
産後ケアも活用して、心身の負担を和らげながら過ごしましょう。
産後ケアの種類には次のものがあります。
  • ●短期入所(ショートステイ)
  • ●通所(デイサービス)
  • ●居宅訪問(アウトリーチ)
  • ※自治体によっては、利用料金の補助がある場合があります。
産後ケアの活用事例
「デイサービスを利用して、ゆっくり休むことができました。」
産後ケア(※)で午前10時から午後5時までのデイサービスを2回利用しました。赤ちゃんを別室に預けて、実家に戻ったように居室で自由に過ごせました。おかげでゆっくり休むことができました。
※お住まいの自治体により実施内容、自己負担額が異なります。

関連サイト
出産・育児に関する情報(神奈川県)

監修:久保クリニック/水野千鶴先生

プレコンセプションケア相談のご案内
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