項目 | 基準値 |
---|---|
精液量 | 1.5ml以上 |
精子濃度 (1mlあたりの精子数) |
15×106/ml以上 |
運動率 (動いている精子の割合) |
40%以上 |
正常形態率 (正常な形の精子の割合) |
4%以上 |
男性不妊の原因のほとんどは精子の数・運動性の低下です。ですから、男性の不妊検査は、まずは精液の量や精子濃度・運動性を調べる検査から始まります。
そして、通常の性交で自然妊娠するための最低限度が「精子の基準値」です。ただ、男性の精液の状態はさまざまな影響を受けて常に変動しているために精液検査の結果はばらつきがとても大きいです。1回の検査で基準値を下回っているといっても妊娠が望めないわけではなく、また、基準値を上回っているとしても必ずしも妊娠が保証されるものではありません。
1回の検査で判断せずに一定期間をあけながら複数回の検査をおすすめします。
検査日までの禁欲期間は2~7日を目安にしてください。射精しないと精液の白血球数が増加し、精子の質も低下するため、検査結果に影響が出る可能性があります。
○下の図は同じ人が1週間に1回、120週間連続で精液検査を行い、精子の濃度の変化を示したもの
出典:WHO 精液ラボマニュアル 1992年