本文へ移動

やくしまる先生
男性の不妊治療は泌尿器科医のお仕事です。
本日は横浜市立大学附属市民総合医療センター 副病院長で生殖医療センター泌尿器科 部長の湯村寧先生にお越しいただきました。

ゆむら先生
こんにちは、泌尿器科医の『湯村寧』です。
男性の不妊治療は産婦人科医ではなく泌尿器科の診療分野なのですが、ご存じでしたか。

全員
知りませんでした。

ゆむら先生
今日はみなさんが漠然と抱えている男性の不妊治療のイメージや疑問に思っていることについてご相談いただければと思います。

全員
よろしくお願いします。

ジンさん
不妊治療というと女性のイメージがあります。不妊は女性に原因があるのでしょうか。

ゆむら先生
そんなことはありません。不妊の問題は女性だけの問題と思われがちですが、不妊の原因は男女1:1の割合です。男性不妊症の認識がなく、受診が遅れてしまうと、大切な時間を失うこととなります。少しでも早い受診・治療を心がけましょう。
参考リンク:不妊のこと

西リョウさん
男性が50代や60代の方に子どもが出来たなどのニュースを目にしたりします。
男性は誰でも何歳になっても子どもを持つことができますか。

ゆむら先生
1日に作られる精子数は年齢とともに減少すると言われています。
男性も35歳を過ぎると不妊治療による出生率が下がるという報告もあります。
参考リンク:精子のこと

ジンさん
まだ20代で射精もできています。
何も問題ないと思いますが、子どもを希望して2年経ちます。
自分に原因がある可能性はあるのでしょうか。

ゆむら先生
射精ができていても精子をうまくつくることが出来ない状態の「造精機能障害」というものがあります。そのほかに、男性不妊の原因として多いのは、「性機能障害」「精路通過障害」があります。男性不妊では約40%が原因不明といわれています。
参考リンク:不妊のこと

ジンさん
男性不妊の検査は痛みを伴うのでしょうか。

ゆむら先生
検査は一般的には精液検査・男性不妊症血液検査、男性不妊診察のようなものがあげられますが、どの検査も身体的に痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、緊張から気分の悪くなる方もいらっしゃいます。

アキラさん
どういったところで男性不妊の検査を受けられるのでしょうか。

ゆむら先生
男性不妊も対象としている不妊のクリニックで診察や精液検査を受けてみましょう。
とくに泌尿器科領域生殖医療専門医がいるクリニックがベターです。

西リョウさん
男性不妊と診断された場合、自分の精子で子どもをもつことはできないのでしょうか。

ゆむら先生
初めは精液所見が良くなかった方が、手術療法、薬物療法などを行うことで、ご自身の精子により妊娠に至るというケースはあります。
食生活の改善や運動をするなど、生活習慣の改善でも精液所見はよくなっていきます。
特別な治療ではなくても、普段の生活の中から生活習慣を変えていくことも大事です。

アキラさん
結婚はしていませんが、いつか子どもを持ちたいと思っています。
今から出来ることはありますか。

ゆむら先生
正しい食生活と適度な運動によって健康的なカラダを保ちましょう。
日常生活でストレスを感じる場面はたくさんあると思いますが、ストレスは射精の量に影響します。
ストレスをためない生活を心がけましょう。

やくしまる先生

男女とも妊娠しやすい年齢は20 歳~ 34 歳といわれています。
子どもを望んでいるかたは一度ライフプランを作ってみてはいかがでしょうか。

神奈川県不妊・不育専門相談センターでは泌尿器科医による男性不妊の面接相談があります。
夫婦、パートナーおふたり一緒での相談も可能ですので、医療機関にハードルが高いと感じる方は是非利用してみてください。

全員
湯村先生、ありがとうございました。

湯村 寧先生

ゆむらやすし

横浜市立大学附属市民総合医療センター 副病院長/生殖医療センター泌尿器科 部長
横浜市立大学附属市民総合医療センターの生殖医療センターで部長を務め、同センターはパートナーと一緒に治療を受けられる施設となっている。

経歴

日本生殖医学会 生殖医療専門医(泌尿器科)
日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・泌尿器科指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
神奈川県不妊治療支援検討委員会 委員
神奈川県不妊に悩む方への特定治療支援事業指定医療機関に関する審査会 委員
このページの先頭へ