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プレコンセプションケア相談 産婦人科オンライン×丘の上のお医者さん

女性、男性にも知ってもらいたいプレコンセプションケアのこと。
「かながわプレコン相談/産婦人科オンライン」の重見大介先生に、
プレコンセプションケアについて詳しく教えていただきました。
知っておきたい!正しい避妊と性感染症のこと

はじめに ~なぜ大切なのか~

性感染症や望まない妊娠は、その後の人生に大きく影響する可能性があります。
妊娠を考える前から、自分の健康に関心をもち、正しい知識で体をケアする「プレコンセプションケア(プレコン)」という考え方が広まっています。正しい避妊と性感染症の予防は、プレコンの重要な一部です。自分自身を守るため、ぜひ知っておきましょう。

1.知っておきたい「正しい避妊」のこと

日本ではコンドームが主流ですが、低用量ピルや子宮内避妊具という方法もあります。どの方法でも「なんとなく大丈夫そう」ではなく、確実に避妊効果を得られるよう正しく使うことが大切です。
詳しくは、以下のリンクをご参照ください。

・避妊法について①(ピルとコンドームについて)
・避妊法について②(子宮内避妊具、手術、緊急避妊薬について)
もし避妊に失敗した場合には、「アフターピル(緊急避妊薬)」という選択肢もあります。アフターピルは100%避妊できるわけではありませんが、できるだけ早く(〜3日以内)服用することで効果が高まります。必要な場合はすぐに医療機関に相談しましょう。

・緊急避妊について診察が可能な医療機関・調剤が対応可能な薬局

2.「性感染症(STI)」から身を守る

性感染症は、性行為やオーラルセックスによって感染する病気のことです。自覚症状がほとんどない場合もあり、知らない間に感染が広がりやすいです。放っておくと重症化や不妊に繋がるリスクもあります。
代表的なものとしては、クラミジア、淋病(りんびょう)、梅毒(ばいどく)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)などが挙げられます。
性感染症から体を守るには、感染しないようにすることと、もし感染しても早く見つけることがとても大切です。感染を防ぐためにはコンドームを正しく使うことが有効です。また、パートナーと共に定期的に検査を受けることは、早く病気を見つけることにつながります。保健所などでは、匿名・無料で相談や検査ができる場合があるので、ぜひ利用してみましょう。
医療機関を受診する場合には、男性は泌尿器科、女性は婦人科にご相談ください。

・「神奈川県内の保健所等HIV検査実施機関一覧(無料・匿名)」(PDF:140KB)

3.避妊と性感染症予防、両立させるには

避妊と性感染症の予防は、別々に考えるのではなく、セットで考えることが大切です。
たとえば、コンドームは性感染症を防ぐのに役立ちますが、避妊効果は低用量ピルや子宮内避妊具に比べてやや低いです。一方で、低用量ピルは避妊効果はとても高いですが、性感染症を防ぐことはできません。
そのため、もし低用量ピルを使っているとしても、性感染症の予防のためにコンドームも一緒に使うのがお勧めです。

4.産婦人科医からのメッセージ ~一人で悩まず、まずは相談を~

正しい知識を持つことは、自分とパートナーの健康を守るための第一歩です。
もし、避妊や性感染症について不安なことや気になる症状があれば、一人で悩まずに、医療機関や自治体に気軽に相談してください。

産婦人科医をはじめとする医療スタッフは、皆さんの味方です。皆さんが安心してパートナーとの関係を築けるように願っています。
産婦人科医または助産師が、性や妊娠に関する疑問や悩み、健康管理に関する様々な相談を受け付けます。
男性からの相談も可能です。最初の一歩として、お気軽にご相談ください。
産婦人科オンラインはこちら

執筆者プロフィール

重見大介先生
重見 大介
しげみ だいすけ
産婦人科オンライン代表
全国の自治体、企業向けにオンラインでの医療相談を提供する
「産婦人科オンライン」の創業から参画



経歴

 産婦人科専門医
 医学博士
 公衆衛生学博士
 日本小児科学会成育基本法推進委員会 委員
 日本医学大学 非常勤講師

産婦人科医または助産師が、性や妊娠に関する疑問や悩み、健康管理に関する様々な相談を受け付けます。
お気軽にご相談ください。
※プレコンセプションケア(プレコン)とは:
自分の身体や将来の妊娠について正しく理解して日常生活や健康に向き合い、
ライフプランを考えていこうというものです。
参考:プレコンセプションケアを始めてみませんか?

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