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座談会に参加してくれた学生紹介

あおいさん

あおいさん 4年生

Profile
マーケティング関連企業に内定。現在付き合っている彼と、30歳までには結婚し、子どもが欲しいと考えている。

まみさん

まみさん 4年生

Profile
商品開発の部署をめざし、3年間は仕事をがんばる予定。出産後は自身のお母さんのように子育てに専念したい。

ゆりこさん

ゆりこさん 4年生

Profile
食品関係の会社に内定。就活中に彼と別れてしまった。ライフプランについては、これからじっくり考える予定。

はーちゃんさん

はーちゃんさん 1年生

Profile
ボランティアサークルで活動中。30歳までに結婚、35歳までに第一子、40歳までに第二子を、というライフプランを描く。

恋愛について

待ち受け女子では恋愛は始まりません。
女性からも積極的に
アプローチをすることが大事です。

白河先生
将来、結婚や出産をしたいという人に集まってもらったのですが、今恋愛していますか? 彼氏がいる人は教えて。

あおいさん、まみさん
はい。(挙手)

ゆりこさん
私は就活の時までは彼氏がいたんですけど……。

白河先生
あら、就活で別れちゃうという話は、他の学生さんからもよく聞きます。

ゆりこさん
就活をお互いにがんばりすぎて、もう付き合っている相手のことよりも自分の将来のことが大事になってしまって……。同じ業界を目指していたので、相手の就活状況とかも気になって、もう“彼氏彼女”じゃなくてライバルみたいな。で、連絡を取るのも面倒くさくなって別れました。

白河先生
残念ですね。でも、だいじょうぶ、次の出会いもありますよ。この中で彼氏がいる人がふたり、いない人がふたり。独身女性の4割しか彼氏がいない、という今の世の中の現状を表しているみたいですね。よく女子大生にどこで出会うのか質問されるのだけれど、皆さんはどこで出会うのでしょうか?

まみさん
私はサークルです。他の大学とも交流するインカレ(=インターカレッジ)で出会いました。

あおいさん
バイトでも出会いがありますね。

白河先生
はーちゃんさんは1年生ですけど、大学生のうちに彼氏をつくりたいと思いますか?

はーちゃんさん
はい。でも、彼氏をつくったことが一度もないので、慎重にすすめていきたいな、と思っています。

白河先生
サークルには入っていないのですか?

はーちゃんさん
ボランティアサークルに入っています。ボランティア活動の部分だけを見ていると、「あ、この人とつき合いたいな」という人ばっかりなんですけど、いろいろと考えているうちに、ちゃんとつき合うというところまでにはならなくて……。

白河先生
あるアンケート調査の結果によると、女性の7割、男性の6割が受け身だと答えています。しかも、20代男性の50%は交際経験がないようです。

全員
ええーっ(驚)!

白河先生
つまり「待ち受け女子」だと何も起きない可能性が高いということです。女性から積極的に告白してもいいんですよ。そして、女性と付き合うのは初めてという男性が半分いるわけですから、そこは優しく接してあげてくださいね。

結婚について

結婚相手が子育てに
協力してくれるのか気になる・・・
父親が家庭より仕事を優先していたことに
さびしさを感じていた男性は、
子育てに関わりたいと
思っているかも・・・!?

白河先生
4年生の3人は卒業後の就職先がすでに決まっていますね。彼氏がいる人は、将来の話をすることはありますか?

あおいさん
今の彼氏と将来、結婚したいと思っています。経済的な話はよくしています。私も彼も転勤がない会社なので、今と変わらない生活を続けられればいいね、という考えを共有しているつもりです。

まみさん
私は話したことはないです。彼氏との結婚も今は考えられません。3年間、現場で経験を積めば希望の部署に配属される可能性が上がるので、仕事をがんばりたいと思っています。

白河先生
彼氏がいないふたりはどうですか?いつごろ結婚したい、という希望はありますか?

ゆりこさん
今は、就職してから3年は仕事をがんばりたいなと思っているので、26歳ぐらいまではあまり結婚は意識しないのかなと思っています。いい人が現れたらわかりませんが……。

はーちゃんさん
30歳までには結婚したいな、という思いはあります。私もいい人が見つかれば、ですけれど。

白河先生
ボランティアサークルで“いい人”を見つけるのは、いいと思いますよ。他人のことを考えられたり、他人のために動けたりする人と結婚するのが理想的だと思うけど。ボランティアサークルってそうした考え方を持っている人たちの集まりじゃないですか?

はーちゃんさん
はい、そうですね。ただ、ボランティアの意識が高くて、いい人は多いのですが、いざお付き合いすることを考えると「ああ、この人ムリだわ」って思ってしまうことも……。

ゆりこさん
私は、今どきの男性って子育てに協力してくれるのか、気になります。

白河先生
そういう人を見つけましょうよ!

ゆりこさん
えっ!?そういう人ってけっこう多いんですか?

白河先生
それが、皆さんと同じ20代ぐらいの男性って、ぜんぜん家庭に関わっていないお父さんが多い時代なんですよ。ですから、そういうお父さんを見て「ああいうふうになりたい、と思っているかどうか」は大切なポイントですね。例えば、私がよく聞く話だと、お父さんはいつもうちにいなくて、がんばって働いて一家を支えて、自分を大学までやってくれたわけですから、尊敬している、と。でも、さびしかった部分もあるので、自分も子育てに関わりたいな、と思っている男性はけっこういるようです。ただし、お母さんが家にいて何でもやってくれていた男性は、女性は同じようにしてくれると思っていることが多いので、女性の方から家事や子育てに関する考え方をきちんと伝えることが大切です。また、結婚したらあんまり親切にしすぎないのも、パートナーを「カジメン」「イクメン」にするコツかもしれませんね(笑)。

仕事について

大学卒で就職した女性がパートになると、
生涯所得に大きな差も・・・。
働き方や子育てについて、
パートナーとしっかり話し合おう!

白河先生
就活を終えた4年生の3人は、就職後のライフプランについて、現時点ではどのように考えていますか?

ゆりこさん
結婚するまでは働きたいです。そして子どもが生まれたら、小学生の間は家にいてあげたいので、仕事はしないつもりです。中学校に入学したら、会社に戻るか、パートで働きたいと考えています。

あおいさん
私も、ゆりこさんと同じです。パートをしたとしても夕方までにして、子どもが帰ってくる時間には夕飯の用意とかできているように、という希望はあります。

白河先生
子どもが中学生ぐらいになってから復職したいというライフプランは、残念ながら現実的ではないといえます。なぜなら、子どもが中学生ぐらいになるまでに12年ぐらいブランクが空いて、再就職が難しくなるからです。また、大学卒で就職した人が辞めて6年後にパートになるだけで、生涯所得は大きな減収になります。それは、もったいない、と私は思っています。

まみさん
私は、母親のような“お母さん”になりたいと思っています。仕事をして、結婚して、できればそこで仕事をやめられたらと。それを母親に伝えると「私みたいに仕事をしていない女性になっちゃダメ。今は仕事をしている女性のほうが多いから、結婚してもずっと仕事をがんばりなさい」ということを言われたので、いろいろと考えるようになりました。

白河先生
「自分の母親のような子育てをしたい」という気持ちは大切にしてほしいですね。いつも家にいること以外に、お母さんの子育てで何がよかったのかを改めて考えてみてください。そうすれば、まみさん自身は仕事をしながらでも、そのよいところを取り入れることができると思います。

あおいさん
私の就職先は時短勤務制度があって、それを利用すれば17時で帰れると聞いています。だから、仕事を続けられるかも。

白河先生
これからは、共働きを選ぶ人がどんどん多くなっていくと考えられます。出産後でも働きつづける人は52%、ようやく過半数を超えたところです。あおいさんが言った時短勤務をはじめ、在宅勤務など、出産後も女性が働きやすい制度がどんどん整備されているので、無理をしなくても働き続けられるような社会になっていくでしょう。ですから、仕事を続けることも前提にライフプランを描いてほしいと思います。3人は正社員として就職できたのだから、そのチャンスをムダにしないでほしいですね。はーちゃんさんはまだ1年生ですが、将来の希望はありますか?

はーちゃんさん
私は教師をめざしています。出産して2~3ヵ月は休みをもらって、そこからは、もう普通に働きたいと考えています。できるだけ、すぐに仕事を再開できるように準備はしていきたいです。旦那さんにも育児休業を、1年取ってもらえるならば取ってもらいます。

白河先生
育児休業は女性が取得することがほとんどですが、男性も長く取ろうという風潮が出てきていますからね。皆さん、将来についてしっかりした考えを持っていて、すばらしい。2人で働けば家計収入は2倍。女性が仕事をやめてしまったら2分の1。だから働き方について、パートナーとよく話し合っておくことが大事です。
あるファイナンシャルプランナーがつくった試算表によると、女性がずっと正社員であれば、子ども2人なら大学まで進学させても、老後資金にも余裕が持てます。出産を機に退職して、その後、契約社員になると厳しくなってくる。それでも、女性が仕事に復帰することで、徐々に貯蓄も増えていくし、将来も余裕が持てるようになるでしょう。もし、出産退職後、パート勤務になってしまうと、赤字が大きくなってしまいます。
住宅購入と2人目の出産で家計は赤字が続き、貯蓄残高はマイナスに転落。で、子どもが大学進学の時期には再び赤字になって貯蓄が底をつく。専業主婦コースだと、もうほとんど1人目のところからずっと赤字になってしまいます。
こういうシミュレーションをパートナーに見せて「あなたもちゃんと子育てに参加しないとこうなるわよ」って話し合わないと。女性がひとりでがんばっても、仕事をしながら子育てするのはやはり困難ですから。

出産について

妊娠しやすい年齢は20代~30代前半。
「子どもがほしい」と思っているカップルは
妊娠しやすい年齢に
第一子出産を一緒に考えてみて。

白河先生
女性の妊娠・出産に適した年齢がある、というのは知っていますか?

ゆりこさん
30歳前とか?

あおいさん
28歳ぐらい?

まみさん
25歳とか26歳とか……。

はーちゃんさん
私は白河先生の「ライフプランニング講座」を受講したので知っています。

白河先生
では、男性にもそういう適した時期があるって、知っていますか?男性はいくつになってもパートナーが妊娠できる、とか思っています?

まみさん
それはないですけど……、50歳前じゃないと難しいのかな?というイメージです。

白河先生
授業では、最新の医学情報として、男性にも適した時期がある、ということをお話ししています。医師は男性も女性も「35歳以上は、加齢により機能が低下する」と。女性の卵子の老化ばかりが言われがちですが、男性にも精子の機能の低下というのはあるんです。

ゆりこさん、あおいさん、まみさん
へぇ~、知りませんでした!

白河先生
女性が35歳以上になると妊娠するまでに時間がかかる等、女性側の問題ばかり出てきますが、妊娠の確率はパートナーの男性の年齢にも影響を受けていることがわかってきました。ふたりで子どもを持とうと決めてから、子どもを授かるまでの期間も長くなりがちです。不妊の原因の4~5割は男性側にもあるので「女性だけの問題ではない」ということをしっかりと認識しておいてくださいね。皆さんは、何歳で第一子を産めたらいいな、と思っていますか?

あおいさん
30歳までには。30歳を過ぎると子育てするのが難しい、という話をよく聞きますので。

ゆりこさん
3年は仕事をがんばりたいと思っているので、今はあまり考えていません。

まみさん
私も3年は一生懸命、仕事したいです。漠然と、子どもはたくさんほしいな、とは思っていますが。

はーちゃんさん
30歳までに結婚して、35歳までには第1子を。可能であれば、40歳までに2人目を産めればいいと思っています。

白河先生
子どもが絶対にほしいと思っている人は、先に延ばす必要がなければ、ほしいと思ったときに産むことをおすすめします。医師が話す男女ともに妊娠出産に適した年齢は、個人差はありますが、20代から30代前半。40代の女性が出産しているのを見て「私も大丈夫」とは限らない。かといって、40歳以上のママの出生数は全体の5%くらいです。個人差が大きく、本当に難しいのですが、パートナーとしっかり考えてみてくださいね。

全員
はい。

白河先生
結婚、出産というライフイベントがくるまで一生懸命仕事をするけれど、その先は考えていないという女性が多いも事実。子どもがほしいと思っていたら、20代でパートナーと将来のこと──どうやってふたりで協力して働いていくか、という話をすることが大事です。20代でそれができれば、30代前半までに第一子を産める、というライフプランが描けるでしょう。就職先が決まっている3人は、ぜひ、子どもをもっても働きつづけるイメージを描いてほしいと思っています。子育てって、女性だけがするもの、と思っていませんか?

あおいさん
はい、女性が全部背負わなきゃいけないのかな、と思っています。

白河先生
子育ては、ひとりでしようと思うとものすごく大変そうだな、と思う人も多いかもしれません。だから子どもが産まれたら、仕事をやめようと思っている女性が多いのでしょう。私が話を聞くママさんたちがよく言っていることですが「うまくひとの助けを借りることも、子育てスキルのひとつ」と。働きながら子育てしている人って、みんなうまくひとの助けを借りているんですね。パートナーはもちろん、あなたのご両親、パートナーのご両親、保育園、地域の保育ママ、そして学生さんが共働きの家に共働きを学びにいくワーク&ライフインターンというのもあります。家事を代行してくれる会社もある。とにかく、いろいろと人が助けてくれますから「助けてもらってもいいんだ」と思ったほうがいいですね。くれぐれも、女性がひとりで家事も育児もしなきゃいけない、と思い詰めたりしないでね。

はーちゃんさん
今後、彼氏と付き合うことができて、結婚することになったら、「ふたりでライフプランをちゃんと考えていこう」という話をしていきたいと思います。

白河先生
皆さんの世界が広がるのはこれからです。ただ、学校はもちろん、会社も狭い世界ですから、いろいろな人の話を聞きましょう。友だちだけじゃなくて、少し年上の人とか、かなり年上の人とか、逆に年下の人とか。同じ会社の違う部署の人や同業他社の人の話を聞くのもいいですね。自分の世界だけを見ていると「ああ、もうだめだわ」と行き詰まってしまう。様々な経験を持っている人がたくさんいます。意外な人がいい知恵を持っていた、という発見もあるでしょう。どんどん世界を広げていったら、仕事や結婚生活、子育てもきっと楽しいですよ!

相模女子大学ロゴ:相模女子大学

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